2005年11月21日(月)
夜中、ふと眼が覚めると揺れは治まっていた。それまでは予告された通りかなりの揺れがあり、物の落ちる音、何かが通路を転がる音等が聞こえて、何度か眼が覚めていた。
便所に立つついでに甲板への出口から外を覗いてみると、明かりが並んでいるのが見える。あれはどのあたりだろう。ネオンは見えないので、都会ではないようではあるが。
次に目覚めたときには、既に明るくなっていた。船は停まっている。案内所横の掲示板を見に行くと、那覇入港時間が「11月22日(火)」となっている。
甲板に出てみると、天気は良く、さわやかだ。軽く体操をする。船の左側、おそらく東側と思われる一帯に陸地が見える。南東と思われるあたりには、高い山もある。昨夜、案内放送のあった地点から折り返したとすると、台湾北西部だろうか。それにしても、なぜ停まっているのだろうか。朝の適当な時間まで待っているのだろうか。
朝食の予定時間は8時30分。今朝から船内の時間は台湾時間から日本時間に代わっている。従って、昨日までなら7時30分に相当する時刻だ。
※本文の表記も今回から日本時間とします。
そろそろ、と思った頃に放送が入る。なんと、遅れのお詫びに朝食は無料になるとのこと。ちょっと得した気になる。放送は日本語のみで行われ、台湾人の乗客には食堂のウエイターが説明をしに来ていた。
ということで、朝食です。和朝食と洋朝食と、あと何かあったような気がするが、選んだのは
和朝食。
到着が明日になるということは、少なくとも今日乗る予定だった飛行機と、泊まる予定だった宿はキャンセルしなければならない。
まだ台湾近海なので、船内の公衆電話は使えないが、携帯電話(au)の「
グローバルパスポート」機能が威力を発揮する。
まずは日本航空のウェブサイトで飛行機を取り消し。「バーゲンフェア」の割り引き運賃なので50%の手数料を取られてしまう。元が安いのが幸い。
続いて
楽天トラベルで予約した石垣島の
南西ホテルに電話。こちらは手数料なし、というか現地払いなので何にもなし。電話の向こうの女性が残念そうな口調で、申し訳なし。
そんなことをしているうち、逆に
有村産業の石垣代理店である美崎運輸から電話があり、明日の石垣発基隆行き「飛龍」は「台風のため」欠航になったとのこと。ま、そのあたりの事情はまさに身を以って感じているところなので…。もちろん後日に無手数料払い戻しとなる。
ついでに、新聞社のサイトでニュースを見たり、友人に「大変だ~」というメールを送ったり、あれやこれやでA5505SA大活躍である。もっとも、活躍のつけは翌月の料金請求にやってきたのだが、文句を言ってはいかんでしょうな。
で、何事も無く昼食の時間となる。もうずっと無料なのだが、ここからは選択肢は無くなった。トーフチャンプルー(かな?)と鶏の空揚げ。
昼食後に見ると、那覇入港時間は未定になっていた。
そう言えば、船内をぶらぶら歩いていると何かパネルのようなものが通路に落ちているのを発見した。乗船直後に散策した時にはなかったような気がするし、
昨日の大きな音はこれが外れたときのものではないかと思われる。
朝は晴れていたが、15時頃から雨が降り始める。しばらくすると、今日始めて船が動き始めた。いよいよ那覇へ再出発か、と思ったが、ちょっと動いてまた停まってしまった。
ということで、もう夕食。コロッケ、豚の耳(?)の炒め物等。
夕食後に放送があり、現在は高雄付近の島(としか案内所の女性も教えてくれなかった)で台風の通過を待っているらしい。動き出すのは翌朝(!)の見込みだが、様子を見ながら判断する。那覇到着は明後日(23日)朝以降となる、とのこと。今朝の時点の予定より、丸1日(以上)延びたことになる。
そう言えば、夕食の時にウエイターが台湾人女性2人に話していた言葉の中に「マコー」というのがあったようだ。「馬公」なら高雄北西にある澎湖諸島の中心都市。地図で見ると澎湖諸島はほぼ円形の澎湖湾を有しており、風を避けるにはぴったりだ。
…とこの時は思っていたのだが、翌日になって『地球の歩き方』を良く見ると「
全島が標高30~40mという平坦な地形のため、強風はおさまることを知らない」とあり、朝に甲板から見た山とも一致しない。勘違いでした。
これだけ遅れて、かつ予定が変わったりすると、普通は案内所の周りの大騒動になるところだが、何しろ乗客は3人なのでまったくそんなことにはならない。自然の力には勝てないという思いからか、私の気持ちもとてもおおらかになっている。この気持ちを持ち続けられれば、どんな人とも仲良くできるのに…と2晩めの床についた。
[写真:2005年11月21日]