自動化ゲートで出国―日本
11月20日より、成田空港での出入国手続きが、指紋認証により自動化された。入国管理局のサイトを見ると申し込みは成田空港でもできるとのことなので、11月26日に出国した際に早速試してみることにした。
通常通り機内持ち込み手荷物の検査を受けて、出国審査場に向かうと、左端に自動化ゲート申請を示す立て札。そちらに向かおうとすると立っていたお姉さんが「右側の方にどうぞ」。
あれっ?と思いつつ「自動化の申し込みをしたいんですが…」と言うと、手続きに約10分かかり、待っている人が3人いる、即ち30分ほど待たなければならないのですが…との返事。搭乗までに時間はあるが、こんな所で30分も待つのはさすがに退屈なので、あきらめることにした。
この時、お姉さんに「品川の東京入国管理局でもできますから」と言われたので、たまたま平日の昼間に天王洲アイルに行く用があったのに合わせて行ってみる。
天王洲アイル駅から徒歩15分とのことだったが、場所や経路をちゃんと確認せずに歩いたら30分程かかってしまった。ただ、東京モノレールを下から眺めたり、新幹線の回送線や東京貨物ターミナルへの貨物線を見ながらの散歩は楽しかった。


ようやくたどり着いた東京入国管理局は立派なビルだった。そこにたどり着くまでは倉庫等ばかりでほとんど人を見かけることはなかったのだが、建物の周囲と中にはいっぱい人がいる。品川駅港南口から頻繁にバスが出ており、普通はこれを使って来るようだ。ちなみに内部は撮影禁止。

2階に上がって、案内板に従って自動化ゲート申し込み窓口へ。窓口前に立っていた女性に「日本人ですか?」と聞かれたのでそうだと答えると、日本人用窓口の整理券を渡された。発行機が壊れているようで付箋紙に手書き。20分程待つことになったが、いろんな国の人がたくさんいて、見ていて楽しかった。
窓口には指紋を読み取るための装置(日本電気製)が2器と指を拭くためのスプレーとティッシュ。ティッシュと言っても化学実験等で使う「キムワイプ」で、大学の研究室でこれを使ってこぼれたコーヒを拭いたりすると、すごく怒られるという高級品である。
申し込み用紙は事前に印刷して記入しておいたので、それを提出して左右の人差し指をそれぞれ装置の上に置き、いったんはずしてから確認のためにもう1回同じことをやって、旅券の厚紙のページ(ここにICチップが入っているのだろう)の左にスタンプが押さたら手続き終了。実は最初の読み取りはやり直しになったのだが、それでも2分で申請は終了した。
なお、なぜか有効期限は旅券の有効期限の前日になっている。

さて再び成田空港。今回は堂々と「自動化ゲート」と書かれた方に向かう。今度はお姉さんに「出国のスタンプは必要ですか?」と聞かれた。むむっ、私の出入国スタンプ収集趣味が知られているのか、と一瞬たじろいだが、せっかくの「自動化」なので「いりません」と答える。ちょっとほしかったけど。
「必要」と答えると左側の人のいるほうに進むようだが、そうではないので右側の透明の扉の方へ。まず扉の右手にある装置に旅券の写真のページを読み込ませる。なかなかうまくいかなかったが、お姉さんの「少し動かしてみてください」の指示に従って成功すると、透明の扉が開いた。
しかし扉はもう1つある。その前にある指紋読み取り装置に、申請時と同様に左右の人差し指を置く。またもや1回エラーになったが、2度目は正常。2つ目の扉が開いたら、手続きはあっさり終了である。年末とあって混雑する出国窓口をあっさり通過できるのは、なかなか気分のよいものであった。
ただ、最近は有人の窓口でもそれほど時間がかかるわけではないので、1人あたりの所要時間は自動化ゲートとさほど変わらないのではないかという気がする。つまり、自動化ゲートの優位性があるのは利用者の少ない今のうちで、徐々に増加するにつれて同じぐらい、あるいは慣れない人の多い自動化ゲートのほうが長くなる、なんてことになるのではないかという気がしないでもないが、どうなるだろうか。
[写真:2007年12月14日]
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