2014.04.06

体操ワールドカップ東京大会を観てきました

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体操は昔から好きなのである。もちろん、やるのではなく観る方だ。「昔」がどのくらいかというと、ミュンヘンオリンピック(1972年)の時だったろうか。少なくとも、モントリオールオリンピック(1976年)では好きになっていた。

 

「好き」といっても、「興味がある」という程度で、年に1回テレビで中継を観るぐらい。いや、10~20年前からは、もっと頻度が下がっているだろう。だから、技の名前なんかも全然わかっていない。

 

それでも一度ぐらいは生で観てみたいと思っていたが、ここ数年は内村航平や田中理恵の知名度が上がり、観客が多くなっているらしい。そんなこともあって、なかなかその気にならなかったのだが、4月 5日に東京体育館で行われるワールドカップ東京大会は、けっこう切符が余っていると聞き、3月30日になって調べてみると、なるほどよさそうな席にも空きがあるようだ。だったらちょっと、調べてみよう。

 

座席図(JPG)

 

切符には、S席(指定席・5000円)とA席(自由席・3000円)がある。一般的にはS席が観やすい席なのだが、体操は行われる場所がばらばらなので、観たい競技が近くで観られるとは限らない。私が特に観たいのは、男子鉄棒と女子段違い平行棒だ。

 

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器具の配置図を見ると、鉄道と段違い平行棒はどちらも図の左上で、S席から最も離れた場所にある。だったらA席にして、左上に近い席に座ったり、種目によって場所を移動するべきか。いやいや、そこまで空いているのかどうかわからないし…と考えた末、初めての観戦でもあることからS席を購入することにした。9列というS席では後ろの方だが、中央付近の通路側が空いていたので、そこを選択。

 

結果的には、まあ正解だったと言えるだろう。跳馬はほんとに目の前で、床は正面。平行棒と吊り輪も近い。段違い平行棒と鉄棒は離れてはいるが、充分に観えた。ただ、あん馬はテレビ撮影のクレーンが完全にかぶってしまい、よく観えなかったのが残念だったが、これは予測できなかったことだし、仕方がない。平均台も同じ位置だが、動きの幅が広いのでそこそこ観えました。

 

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東京体育館は初めてだが、千駄ヶ谷の駅前だった。開場は11時だったが、10分ほど前に着くと長蛇の列ができていた。おそらくはA席で、好みの席をとりたい人が多いのだろう。列の7割ぐらいは女性だろうか。体操をやっているのだろう、女の子の集団も目立つ。

 

場内は撮影禁止。東京体育館が、ではなく、体操だからのようだ。なので写真は1枚もないが、唯一撮ったのがこれ。

 

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そう、東京体育館は、1964年の東京オリンピックの体操競技の会場だった。この時の団体優勝は男子が日本、女子がU.S.S.R即ちソ連。女子個人総合と跳馬・平均台を制したのが「名花」ベラ=チャスラフスカ(チェコスロバキア)である。

 

入場時点で、既に選手による練習が行われている。練習するのは主たる技だし、得点が出るのを待ったりせずにどんどん誰かが練習をするので、それだけでもなかなか見ごたえがある。逆に、跳馬で手を突いたあと回転せずに降りたり、平行棒の上に両足で立ったり、演技では見られない風景があるのもおもしろい。

 

ずっと見ていたいところだが、試合だけでも4時間近くに及ぶ長丁場なので、腹ごしらえをしておかなければならない。場内には売店と飲料の自動販売機があって、おにぎり・焼きそば・パン・菓子等を購入することができる。残念ながら、客席では飲食禁止。ただし、特に監視はされていなかった。なお、切符を持っていれば、会場への出入りは自由なので、外に買い物に行くことも可能だ。

 

大会の記念品として、パンフレット・Tシャツ・ハンドタオル・エコバッグ・クリアファイルが販売されていたので、パンフレット(1000円)とTシャツ(2000円)を購入した。

 

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自分の心覚えのために、出場選手を書いておこう。

 

【男子】   
1. セルジオ=ササキ=ジュニオールSASAKI JUNIOR Sergio(ブラジル)22歳、2013年世界選手権5位    
2. 内村航平(日本)25歳、2013年世界選手権優勝    
3. 周施雄(チョウ=シーション)HOU Shixiong(中国)20歳、2013年世界選手権10位    
4. ファビアン=ハンビュヘンHAMBUECHEN Fabian1(ドイツ)26歳、2013年世界選手権3位    
5. ダニエル=パービスPURVIS Daniel(イギリス)23歳、2013年世界選手権7位    
6. ファビアン=ゴンザレスGONZALEZ Fabian(スペイン)21歳、2013年世界選手権11位    
7. 加藤凌平(日本)20歳、2013年世界選手権2位    
8. サム=オールダムOLDHAM Sam(イギリス)21歳

 

【女子】   
1. バネッサ=フェラーリFERRARI Vanessa(イタリア)23歳、2013年世界選手権6位    
2. ビクトリア=ムアーズMOORS Victoria(カナダ)17歳、2013年世界選手権10位    
3. ロクサナ=ポーパ=ネデルクPOPA NEDELCU Roxana(スペイン)16歳、2013年世界選手権12位    
4. ブイ=キムKIM Bui(ドイツ)25歳    
5. マーガレット=ニコルスNICHOLS Margaret(アメリカ)16歳    
6. 美濃部ゆう(日本)24歳    
7. 寺本明日香(日本)18歳、2013年世界選手権9位   
(プログラムに掲載されていたカルロッタ=フェルリートは棄権)

 

男子は、昨年の世界選手権の1~3位を含め、8位以内が5人出場。女子は最高が6位である。

 

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個人総合の大会なので、男子6種目・女子4種目。そのため、男子が先行して2種目を行い、そのあとは男女が並行して4種目を行う。場内放送では日本語と英語のアナウンサーの他、アトランタオリンピックに出場した田中光が解説。ただし、テレビ中継のように演技中の放送は一切なく、演技後の解説ということになる。また、演技中も音楽がずっと流されていた。

 

開会式があって出場選手が紹介され、早速試合開始。まずは男子床運動。2番目に登場した内村が15.600を出し、そのまま首位。ハンビュヘンと加藤が、15.533と僅差で並んで2位。最初から、見応えのある演技が続いた。

 

続いて男子2種目めはあん馬。これが、前にも書いたように撮影クレーンのためよく見えなかったので、主に左右に設置された大型モニタを見ていた。2種目目は、ゼッケン2番の内村が最初の演技者。以後、順番にずれていき、最後の種目だけ、それまでの合計得点の低い順に演技をする。また、演技前には4人ずつ2階のウォーミングアップの時間がある。

 

あん馬は、最初に演技した内村が唯一の15点台(15.366)を出し、合計でも当然1位の30.966。加藤がそれに続く14.966を出して、合計2位(30.499)となり、ササキ=ジュニオールが29.599で3位に浮上した。ハンビュヘンは29.499で4位。

 

次からは女子も登場し、男子は吊り輪、女子は跳馬。男女の演技は交互に行われ、重なることはない。男子は、今度は最終演技者となった内村が、3種目連続の首位の15.266で、合計でも当然1位の46.232。加藤は、ハンビュヘンとパービスに僅差を付けられ4位となったが、合計では45.465で2位を維持。ハンビュヘンは44.499で3位に戻り、パービスが4位、ササキ=ジュニオールが5位となった。

 

女子跳馬は、2回飛ぶのかと思ったら1回勝負。ニコルス・ポーパ=ネデルク・ムアーズが特にすばらしく、それぞれ15.100・15.000・14.933で1・2・3位となった。

 

男子4種目目は跳馬、女子2種目目は注目の段違い平行棒。男子はまたもや内村が首位の15.366で合計61.598となり、種目4位で合計2位を維持した加藤の60.198に、1点以上の差を付けた。迫力があったササキ=ジュニオールが再び3位となり、ハンビュヘンが4位。内村と5位パービスとでは、3点以上の差が付いた。

 

段違い平行棒は、期待通り楽しませてもらった。立て続けに離れ業を繰り出したポーパ=ネデルクが14.366で1位となり、合計も29.366の首位。跳馬の着地で倒れてしまったキムが2位になったが、逆にニコルスとムアーズは得点が伸びず。合計では2位ニコルス28.166、3位フェラーリ27.866となった。

 

男子5種目目は平行棒、女子3種目目は平均台。男子は、初めて内村が1位を逃して15.400の3位となるが、合計76.988はもちろん1位のまま。種目1位の15.533を出した加藤が、合計75.731で2位堅持。ハンビュヘンが合計74.365で再び3位となり、4位のササキ=ジュニオールが74.164で、このあたりが優勝圏内だろうか。

 

平均台は、全般的にミスが目立ったようだ。その中で、14.400と1位になったフェラーリが、合計42.266で首位に立つ。ポーパ=ネデルクが合計2位、ニコルスが合計3位。ただし、4位寺本までは42点台、5位ムアーズ・6位美濃部もフェラーリと1点差以内で、最終種目を迎えることになった。

 

最終種目は、男子は「体操の花」鉄棒、女子も楽しみな床運動。先にも書いたように、合計得点の低い順に演技をするので、順位の変動がわかりやすい。

 

先に結果が確定したのは、7人と人数が少ない女子。フェラーリが、ここまで4位のムアーズに種目1位は譲ったものの、14.533で逃げ切って優勝。ポーパ=ネデルク、ニコルスも順位を譲らず2・3位となった。自らの名前を冠する男女を通じて唯一のI難度技「ムアーズ」でラインを踏み出したものの、種目1位となったムアーズが寺本をかわして4位となった。5位寺本、6位美濃部、7位キム。

 

男子鉄棒は、特に3位以上の演技が圧巻。3位ハンビュヘンは離れ業を3つ続け、着地もピタッと決めて自らガッツポーズの15.866を出し、この時点で首位。続く加藤は、最初のカッシーナで落下したのがたたって、ハンビュヘンに抜かれてしまう。そして、加藤が失敗したカッシーナを鮮やかに決めた内村が、最後もフェドルチェンコの見事な着地で、本日6種目中5度目となる種目1位となり、2位に2.667差を付けての優勝となった。2位はハンビュヘン、3位は加藤。以下、ササキ=ジュニオール、パービス、鉄棒で離れ業を繰り出して順位を2つあげたゴンザレス、オールダム、周と続いた。

 

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ということで、初めての体操観戦は、非常に楽しく、満足できるものだった。多少のこつもわかったので、また機会があれば観に行きたいと思っている。あとは、体操以外に、観たいと思っていながら果たせていない競技も…。それが何かは、実際に観に行ったら明らかにします。

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