年の初めのワイルドナイツ
2015年 1月 4日(日)

年が明けて、ラグビートップリーグ第2ステージも残り2試合の第6節。A組は3日と4日に2試合ずつ行われ、3日の試合の結果でキヤノンイーグルスは5~7位になることが確定した。少なくとも、昨年の順位以上にはなるわけだが、残念ながらプレーオフトーナメント進出の可能性はなくなってしまった。
第6節の対戦相手は、強敵パナソニックワイルドナイツ。前節は、イーグルスが28対47で敗れたサントリーサンゴリアスに、45対8と圧勝している。前にも書いたが、イーグルスは過去3回対戦しており、
2013年 1月 6日(日) ●14-44 西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
2013年 9月 7日(土) ○23-18 秩父宮ラグビー場
2014年 1月 4日(土) ●3-53 秩父宮ラグビー場
の成績。今回で、トップリーグ昇格以来、3年連続での年明け最初の対戦となる。

場所は、第2節ヤマハ発動機ジュビロ戦以来の駒沢陸上競技場。前回は、場内での飲食物の販売はなかったので、駒沢大学駅前のファミリーマートで買い物をしてきたが、今回は自動車が2台来ていた。
午前中は寒かったので、かなり防寒装備をしてきたのだが、駒沢に来てみると暖かい。日の当たるバックスタンドでは、半袖になっている人も2人ほどいた。

12時00分キックオフの第1試合は、B組の首位対決リコーブラックラムズ対NECグリーンロケッツ。ワイルドカードトーナメントで、対戦する可能性があるチームだ。試合はタックルの切れが良かったブラックラムズが、16対3で勝利。今年はひつじ年ですしね。イーグルスのアダム=トムソンを1差で抑えて、トライ数で首位に立つグリーンロケッツのネマニ=ナドロだが、あまり目立った場面はなかった。

この試合で、谷口かずひとレフリーが、トップリーグ100試合出場を達成。

そして、第2試合は14時05分キックオフ。前々日のメンバー発表を見て驚いたのだが、アダム=トムソンと三友良平の名前がない。三友が出場しない公式戦は、実に2012年12月22日のNECグリーンロケッツ戦以来2度目である。
前節と比べると、フランカーが共に替わって初出場となるレイルア=マーフィーとカール=ロウ。ハーフも2人とも替わり、天野寿紀がスクラムハーフ、そしてスタンドオフはキャプテン和田拓となった。試合終盤では何度か見られたが、先発としては初めてのはずだ。
ウイングにはマイケル=ボンドと菅谷優。控えには山本貢・宍戸要介が戻り、出場すれば初となる藤本健友が入った。これらの新しい布陣が、どのように機能するだろうか。

前半は一進一退。イーグルスもよく攻め、よく防ぐ。ペナルティゴールで先制された前半11分にラックを押しこんでトライ!誰が蹴るのかと思ったコンバージョンは、第4節でも1ゴールを決めている原田季郎が成功させて7対3。しかし、取られたら取り返すのが強豪ワイルドナイツ。イーグルスの防御を一気に抜いて、すぐにトライを返し、7対8と逆転。しかし、原田が2本のPGで13対8と再逆転。知人によると、学生時代もほとんど蹴ることはなかったようだが、ここぞという時のために練習を積んでいたのだろう。その後のトライで、13対13の同点で前半は終了した。

前回の駒沢での試合も、前半13対8から、後半は無得点に封じられて13対36で敗れた。後半序盤で、相手に得点を与えなければよいが、と心配していたら、3分でトライを決められてしまう。その後も攻撃でも防御でも見せ場を作るのだが、もう少しと言うところで得点にはならず、失点にはなってしまう。ワイルドナイツに感じるのは、力強さと言うより速さとうまさ。べリック=バーンズや山田章仁、北川智規、堀江翔太等、見ていて思わず声が出てしまいそうな、見事なプレーを見せてくれる。そのうちにじわじわと点が離れていき、結果的には13対38で、勝ち点を得られず敗戦となった。

これで、1試合を残してイーグルスに可能性のある順位は6位と7位。もちろん次節の神戸製鋼コベルコスティーラーズも難敵であるが、是非とも勝って、ワイルドカードトーナメント、さらには日本選手権に向けて勢いを付けてほしいものだ。

やっぱり伝統のあるチームは違います。
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