町田はイーグルスの街だった
2014年12月28日(日)

ラグビートップリーグ第2ステージも第5節。残すところ3試合となった。ここまで勝ち点8(1勝2敗)でA組7位のキヤノンイーグルスは、町田市立野津田公園陸上競技場で東芝ブレイブルーパスと対戦する。
前節と違って、最寄りの小田急小田原線鶴川駅からはバスが頻繁に出ると告知されている。拙宅から鶴川駅へは、東急大井町線からJR南武線、小田急と乗り継ぐのが普通だが、今回は家を早めに出て、東急田園都市線で長津田駅まで行き、JR横浜線から町田で小田急に乗り換えることにした。その理由が、上の写真。前日、トップリーグのフェイスブックで町田駅の様子を知り、実際に見てみたくなったのだ。

イーグルスの練習場であるキヤノンスポーツパークが町田市小野路町にあるということで、以前から町田市の広報でイーグルスの記事が掲載されたりしているとは聞いていたが、ここまで力強く推されているとは思わなかった。所有企業の社員だけではなく、チーム地元の人達をファンとして引き込むことがトップリーグとしても重要な課題であるはずなので、ぜひイーグルスもそういう方向に進んでほしいものだ。ただ、キヤノンスポーツパークがあるのは町田市のはずれであり、最寄り駅が多摩センター(東京都多摩市)となっているので、どこまで市民に「町田のチーム」として親しまれるのだろうか、という気もないではないが…。

鶴川駅を降りると、バス乗り場の案内図にちらしは貼られているが、野津田公園行きのバスが出るのが、何番乗り場かの案内はない。サッカーのFC町田ゼルビア(J3所属)の試合時用の看板はあるので、それと同じなのだろうが、と思っていると。

なんと、幟を持ったおじさんたちが登場。高齢者のボランティアだろうか。イーグルスの試合もそれなりの数を見ているが、こんなことは初めてのはずだ。

バスは11時00分から12時35分まで5分間隔の20本。前節の2本とは大違いだ。

バスは神奈川中央交通の運行。鶴川駅から、野津田公園まで直行で運賃230円(ICカード使用時は227円)で、小人は冬休み期間中は50円らしい。始発は11時00分だが、15分ほど前にはすでに乗車待ちの列ができており、10分ほど前にはバスがやってきた。定刻に発車し、片側1車線の鶴川街道はやや混んでいたが、予定された15分で野津田公園の駐車場に到着。まだ公園の入り口で歩くのかと思ったが、目的地の陸上競技場はすぐそばだった。

陸上競技場のそばでは、「ラグビー歳の市」ということで、いろいろな飲食物のテントが並んでおり、イーグルスとブレイブルーパスのテントもその中にあって目立たない。ほどなく受け付けが始まったので、入場券を入手。

選手とのじゃんけん大会もあるが、対象は子供だけ。山本貢なんて、こわくないのかな。

飲食物テントでは、町田・デザイン専門学校の建築学科学生有志によるやきそばととん汁を購入。建築学との関係は不明だが、おいしゅうございました。

さて入場。写真の通り、バックスタンドは席が10段しかないので、すぐにいっぱいになってしまう。いつもは中央の上の方に座るのだが、10段だと上も下も差がないので、空いていた真ん中あたりを選択。おかげで、試合を近くで見ることができた。

こんな感じで、うろうろしているうちに試合開始。前にも書いたとおり、いつも僅差で敗れているブレイブルーパス戦。全勝なしという混戦の上位陣に更なる波乱を巻き起こすとともに、自らの順位を上げることができるかどうか。
メンバーには、和田拓キャプテンが14番に復活!前節15番のマイケル=ボンドが10番となり、森谷直貴が15番に戻った。控えには今期未出場の上田聖・菅谷優と、髙城良太が入った。
序盤、双方のペナルティゴールで3対3とするが、前節同様ボールを持たれる時間が長い、苦しい展開。それでも簡単にはトライを許さないのも、前節と同じ。前節のような、個人力による突破も防ぐが、ついに20分にトライを与えてしまう。3対10。しかし24分、粘り強い攻撃からアダム=トムソンが抜け出して6試合ぶりのトライ!ぎりぎりの位置からのゴールを三友良平が決めて、10対10に戻した。しかし、その直後にまたトライされてしまい、結局10対17で前半を終えた。

ハーフタイムには、川崎市の「チアリーディングチーム レグラス」が、イーグルスのTシャツを着て登場。短い時間だったが、華やかな演技で楽しませてくれた。

後半は20分まで両チーム無得点で10対17のまま。しかし、ブレイブルーパスのスクラムの強さもあり、20分・30分にトライを許してしまう。逆にイーグルスは、なかなか攻め込む場面が作れず、結果的に無得点。10対31の敗戦となった。
それにしても今日の試合では、右隣と後ろにラグビーに詳しいのであろう高齢の男性がいて、イーグルスのファンではあるのだろうが否定的な言葉が多く、観ていて楽しめなかったのが残念だった。

さて次節は、年明け恒例のパナソニックワイルドナイツとの戦い。先期第1ステージでの勝利の再現を、ぜひ見せてほしいものだ。
























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