ラグビー初めはワイルドナイツ

2014年 1月 4日(土)
ラグビートップリーグは、年末1週間休んで1月 4日から再開。第2ステージの第5節。リーグ戦も、残すところ3試合である。
キヤノンイーグルスは、パナソニック ワイルドナイツとの対戦。昨年も、新年最初の試合はワイルドナイツ戦だった(→イーグルス今季最終戦…京)。たまたまだろうが、これが恒例になるとおもしろい。
イーグルスは、第2ステージ初戦に勝ってから、3連敗中の6位。ワイルドナイツは、第1ステージ第2節でイーグルスに敗れてから、1引き分けの後8連勝中の1位である。

会場は、第1ステージ最終戦(→無敗チームに土をつけ、2次シーズン上位へ!)以来の秩父宮ラグビー場。数日前の天気予報では雨が懸念されたが、当日になると朝から心配はなく、風も穏やかであまり寒くない。この日は、優勝を目指すA組の2試合が開催されることもあり、自由席はほぼ満員の盛況となった。

前半は一進一退。なぜか両チームとも、ノックオンが目立つ。それも、わりと簡単そうなところをノックオン。もちろん、そう見えるだけで、そんなことはないんでしょうが。
そうこうするうちに前半15分、相手ゴール前でペナルティキックを得て、三友良平がきっちり決めて3点先取。その後、ゴール前でワイルドナイツの猛攻を受ける場面が続くが、必死のディフェンスでトライを許さない手に汗握る展開。結果的には、PGを選択されて同点となるが、ここはよくしのいだと言えるだろう。
その後は再び一進一退。その展開のせいか、双方の選手が興奮する場面が時々見られる。前半36分、再びワイルドナイツの猛攻を受け、ここはたまらずトライを許してしまい3対10。そして、前半終了直前に、アダム=トムソンが「反則の繰り返し」でシンビン。今日も随所で活躍していたトムソンが、10分間抜けるのは痛い。
ホーンの後、PGが決まって3対13で前半終了。それにしても、ワイルドナイツのベリック=バーンズが蹴るゴールキックの高さのある放物線は美しい。そんなに何度も見なくてもよかったんだけど…。

ハーフタイムには「願掛けゴールキック」。「就職活動を成功させたい」という彼は、「キヤノンさんにお世話になりたいんです」とのこと。司会者に「パナソニックは?」と聞かれて、「ちょっと…」という正直な答えをしていました。ラグビーではフッカーをしてゴールキックの経験はないとのことだったが、見事に成功させました。

後半。食い下がりたいイーグルスだったが、トムソン不在の間にトライを奪われた上、さらにハビリ=ロッキーが不行跡(パンチング)でシンビンとなり13名になってしまう。前々節に続き、2人の退場者を出してしまった。13人ではさすがにワイルドナイツの攻撃を支えきれず、トライ。シンビンが解けたトムソンに替わり植松宗之が入ったが、まだ14人の状態でトライをされ、見る見るうちに3対32の大差をつけられてしまった。
その後は、ワイルドナイツの個人技や連係の前になすすべなし。途中から入ったアイザイア=トエアバが鮮やかに前進しても次につなげられず、同じく途中出場の山路泰生が大きな声でチームを鼓舞するも、得点には結びつかない。
山路は、プロップ菅原崇聖と城彰ではなく、ナンバーエイトのジョシュア=マウとの交替で、ロックに入った模様。さらに、福居武に替わったスクラムハーフの吉田健が怪我で交替となってしまうという、メンバー的にも厳しい状況だった。なお、吉田は首の怪我のようで、救急車で運ばれたようだが、早い回復を祈りたい。

結局、後半6トライを奪われ、イーグルスはトライなしの3対53での敗戦となってしまった。前節に続きトップリーグ最多失点記録を更新してしまった。
第5節を終え、NECグリーンロケッツが敗れたために6位は維持したものの、4位神戸製鋼コベルコスティーラーズとの勝ち点差が10になったため、プレーオフトーナメント出場は非常に厳しい状況。8位トヨタヴェルブリッツが1勝を挙げたために、7位グリーンロケッツ、8位ヴェルブリッツとの勝ち点差は1となった。
次節は1月11日(土)のサントリーサンゴリアス戦(ニッパツ三ツ沢球技場)。厳しい戦いが続くが、それはA組に入った以上当然のこと。第3節までのような、戦い方をまた見せてほしいものだ。
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