« 九州初黒星 | トップページ | 久しぶりの大敗 »

2013.12.15

最初の最初にトライをし、最後の最後にトライをされる

IMG_1793

2013年12月14日(土)

「温暖な静岡県」なんて誰が言ったんだ、とつぶやきたくなるほど、「こだま」から降りた浜松駅は寒かった。

ラグビートップリーグ第2ステージ第3節、キヤノンイーグルスヤマハスタジアムヤマハ発動機ジュビロと対戦する。ヤマハスタジアムは、静岡県磐田市のヤマハ発動機本社に隣接する、文字通りのジュビロの本拠地である。

磐田駅は、浜松駅から東海道本線を静岡方向に戻る形で3駅。駅構内からサッカーのジュビロ磐田、そしてヤマハ発動機ジュビロのポスターや何やらで、水色に染まっている。

IMG_1820
駅前に立つ像。

駅からヤマハスタジアムまでは、3kmほど離れているので、試合開始日には遠州鉄道による無料バスが運転されている。この日の時刻は、下記の通り。

IMG_1763

しかし、まだ時間もあり、寒くはあるが天気は良いので、歩いてみることにした。


経路はこんな感じ。約45分かかりました。

IMG_1766
ヤマハ発動機本社と、ヤマハスタジアムが見えてきたところ。この時、適当に地図を見ていたら道路が建設途中の所で、草むした土手を歩く羽目になってしまいました。

IMG_1767
こんな感じですわ。おかげで靴下にはひっつきむしがいくつかついてしまいました。

IMG_1768
あと少し。駐車場の向こうのマンションの横を通りがかった時、小さな女の子を連れた若いお母さんが出てきましたが、サッカーの試合の時にはさぞやうるさかろうと思います。

IMG_1771
到着。右にあるのは「ふわふわジュビロくん」。

IMG_1773
なぜ、まぐろ解体ショー?そういえば、ジュビロの応援には大漁旗が使われますが、磐田はそれほど漁港の町だとも思われないのになぜ?ヤマハのエンジン積んだ漁船が多いから?

IMG_1774
ヤマスタ食堂。まぐろ丼(300円)と豚汁(100円)食べました。

IMG_1782
まぐろ丼のまぐろは、解体ショーのものではないけどうまかった。ただ、風が強かったので、発泡スチロールの容器が飛んで大変でした。

IMG_1777
こんなのもありました。自転車をこいで、新幹線100系を走らせるもの。

IMG_1789
11時30分に開場。今年改装されたばかりだそうで、きれいな競技場です。

IMG_1787
かなり風が強い。

IMG_1797
「ジュビロくん」が応援用の旗を配っている。

IMG_1801
女の子もいます。両手に持っているのはジェット風船。

IMG_1802
そのジェット風船を、選手入場前に飛ばす。ジェット風船は、入場時にメンバー表・応援用小旗と一緒に袋に入れて渡されたもの。

今回気になったのが、ラグビーにしてはホーム・アウェイを強調し過ぎていたのではないかということ。このジェット風船もそうだし、トップリーグの公式サイトにも「スタンドをブルーで染めよう!」と書かれている(チームのサイトならまだしも)。試合の開始前には、ラグビーのノーサイドの精神について説明する放送があって、いいことだと思っていたのだが、そのアナウンサーからして、ジュビロがゴール前で反則をすると「惜しい反則でした」と言い、イーグルスがトライをすると残念そうな口調で「トラーイ」と言うのだから…。ちなみに近鉄花園ラグビー場では、そのようなことは感じませんでした。

IMG_1803
選手入場。イーグルスは、この試合でトップリーグ出場100試合を達成する山本貢が先頭。いつもある写真撮影やサインボールの投げ込みはありませんでした。

さて試合。バックスタンドから見て、右がイーグルス、左がジュビロ。イーグルスは風上だが、太陽を正面から受けることになり、フルバックとして初先発のオマール=スライマンケルがまぶしそうにしている。それにしても、風が強い。ヤマハスタジアムの風を熟知しているであろうジュビロの五郎丸歩と、三友良平のゴールキックの差が試合の明暗を分けることにならねばよいが…。

イーグルスのカラム=ブルースによるキックオフ。これをイーグルスの選手が捕り、すばやくパス。これをオマール=スライマンケルが受けて、ジュビロ選手の間を抜けて一気に走りトライ!なんと、開始30秒で5点を先取した。やや斜めではあったが、三友のゴールも成功。これなら心配なさそうだ。

その後は、一進一退。ジュビロの選手は、ボールを持つと簡単には倒れない。スクラムも、明らかにジュビロが押している。そして、一気に陣地を広げるタッチキックがすばらしい。何度かひやっとする場面があったが、そこで防ぐのが今年のイーグルス。しかし反則が多い。特にオフサイド。ジュビロの、いつも相手チームや審判に罵声を浴びせる応援団長が、「ルール教えてやれよ!」と言っている。まあ、後半ジュビロのオフサイドが続いた時には言っていませんでしたが。

結局、この反則の多さのために、五郎丸に4度ペナルティゴール(PG)を狙われ、2本成功で7対6で前半終了。

IMG_1805

後半。いよいよ風下。そして、またもや五郎丸にPGを決められ、ついに7対9と逆転される。そして後半20分、ついにジュビロのスクラムから、トライを決められ7対16となる。

しかし、このあたりからイーグルスの雰囲気が変わってきた。まず23分、ラックからアダム=トムソンのトライで12対14と追い上げる。スライマンケル、トムソンと、外国人勢のトライが続いたのに対し、「あとはトエアバだー」という観客席の声が聞こえたか、途中出場のアイザイア=トエアバが、原田季郎からパスされたボールを持って走り切りトライ。19対16と、再逆転に成功した!

あと10分強。イーグルスは、ボーナス勝ち点の4トライを目指して攻撃を続ける。PGでも同点にされるところだが、もう前半のようなことはない。ジュビロも攻める。残り2分。イーグルスゴール前。ここをしのげれば、と力の入ったところで、なんとジョシュア=マウが「反則の繰り返し」によるシンビン。スクラムからのモールで攻めるジュビロに対し、1人少ないイーグルスはこらえきれずトライを許してしまう。じっくり蹴った五郎丸のゴールも決まって19対23でノーサイド。7点差以内の勝ち点1は得たものの、2連敗で1勝2敗の勝ち点7となった。

IMG_1806
前節に続き、トライ数で上回りながら敗れたイーグルス。

IMG_1810
試合後は、山本貢の100試合出場セレモニー。イーグルス生え抜きの選手が達成するには、あと6年はかかることを考えると、記録の勝ちが分かります。花束贈呈はお母様から。

IMG_1812
ジュビロの選手も一緒になっての記念撮影。これを見ずに、席を立ったイーグルスファンが多かったのは残念。

IMG_1818

帰りはヤマハ発動機本社前から出る無料バスで磐田駅へ。

イーグルスの順位は、5位で変わらないものの、4位のジュビロとは勝ち点6の差が付いてしまった。さらに、勝ち点では神戸製鋼コベルコスティーラーズに並ばれている。第4節は、そのスティーラーズとの対戦。ここで勝って、プレーオフトーナメント出場の4位以上への可能性を残しておかなければならない。

試合は12月22日(日)にノエビアスタジアム神戸。年内最後の試合となるので、しっかり勝って、年明けに組まれているパナソニック ワイルドナイツサントリーサンゴリアスという上位との2連戦に臨みたいものだ。

IMG_1814

« 九州初黒星 | トップページ | 久しぶりの大敗 »

ラグビー」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 最初の最初にトライをし、最後の最後にトライをされる:

« 九州初黒星 | トップページ | 久しぶりの大敗 »

2021年12月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ