グローバルアリーナに行ってきました
2012年12月 2日(日)

ラグビートップリーグが5週間ぶりに再開。5試合を残して10位につけているキヤノンイーグルスとしては、日本選手権へのワイルドカードトーナメントに出場できるこの順位は維持したいところだ。そのためには、下位のチームには負けるわけにはいかず、今節の福岡サニックスブルース戦と、第12節(12月22日)のNECグリーンロケッツ戦は重要になる。
ということで、12月 2日(日)の試合は、ブルースの本拠地であるグローバルアリーナ。ちなみにサニックスは、福岡市に本社のある「総合環境衛生管理及び廃棄物のリサイクルを業とする企業」(Wikipediaより引用)です。
グローバルアリーナのある福岡県宗像市(ちなみに「むなかた」)は、関東在住のものにとってはちょっと縁のない地名であるが、鹿児島本線の赤間駅や東郷駅が宗像市に所在している。グローバルアリーナへの路線バスは同線教育大前駅から出ているようだが、たまたま前日見た九州ラグビー協会のサイトで赤間駅から無料の送迎バスが出ることを知ったので、それを利用することにする。ちなみに、このバスの存在はブルースのサイトには載っているが、イーグルスの方にはなし。このあたりの情報収集も、ファンサービスとして期待したいところではある。

赤間駅は、小倉から35.5km、博多から31.7kmとほぼ中間地点になるので、往路は北九州空港、復路は福岡空港を利用することにする。羽田7時40分発のスターフライヤー73便で北九州空港に着き、バスで小倉駅。ホームでうどんを食べてから、普通列車で赤間に向かった。試合開始は13時なので、1時間前の12時に会場に着こうとすると、11時30分発の送迎バスが11時50分着でぎりぎり。のんびりしすぎて間に合うかどうか若干あせったが、赤間駅には11時27分に到着し、ぎりぎりバスに乗ることができた。


バスにはイーグルスの選手も3人。試合に出場しない選手は各自会場へ向かうようだ。バスは赤間駅からほぼ東南東、山の方に向かって走る。11時40分過ぎにはグローバルアリーナに着いたので、けっこうバスの時刻は余裕を見てあるんだな、よかった、よかった…と思ったら、そこは入り口でラグビー場までは延々と走り続ける。サッカー場やテニスコート、バーベキュー場や宿泊棟もある大きな施設で、その一番奥に近いところがラグビー場なのだった。到着は定刻の11時50分だった。

青いのはもちろんブルースのテント、黄色は宗像市のテントでブルースが使用、赤がイーグルスのテント。ファンクラブ会員用の入場券を受け取ってすぐに入場すると、鐘崎産のイリコがもらえた。宗像市の海産物は味がよいので有名だそうで、他にも

鐘崎産のブリや、

宗像大島名物のトウヘイ鍋(「トウヘイ」はウナギ科のクロアナゴ)をいただくことができた。

グラウンドはこんな感じで、観客席等の設備は古めだが、芝は青々としてきれいである。メインスタンド・バックスタンド共に屋根がないので、雲行きはよろしくないが雨が降らないことを祈りたい。

さあ、試合開始。12時までは子供達の試合が行われており、福岡・山口のラグビーチームが集まっていた。試合中は、彼らがブルースを応援する黄色い声がよく聞こえ、ちゃんとチームのファンになっているのはよいことだ。
イーグルスは、アイザイア=トエアバがフルバックで先発。橋野皓介はスタンドオフに戻った。前の試合でトップリーグ初出場を果たした新井光が初先発(11)し、守屋篤も今期初出場・初先発(13)と、楽しみなバックス。フォワードは、清水直志が2試合ぶりの先発となった(7)。

メインスタンドの、選手席のすぐ後ろで観戦。その前の屋根がイーグルスのベンチで、永友洋司監督が飛ばす指示もよく聞こえた。

試合は、開始直後2分に三友良平がトライとゴールを決め、幸先良く7点先制!さらに得点を加えたいイーグルスだが、その後は一進一退。どちらのチームもゴール近くまで攻め込むことがなく、互角の状態。イーグルスの反則も目立ち、14分には橋野皓介がイーグルスとして今期初となるイエローカードで一時退場。理由はその場ではわからなかったが、「故意の反則」ということだったようだ。場内放送が「14分間の退場です」と言ったので、通常の10分より重いのかと驚いたが、それは単なる言い間違いだった模様。
対するブルースはラインアウトが不調。ノットストレートを犯しながらも、自軍の選手がボールを取れないということもあった。そして、橋野が退場から戻ってくると、入れ替わるように昨年までイーグルスにいた真羽闘力が、同じ「故意の反則」で10分間退場となった。
双方がペナルティゴールを1本ずつ決め、10対3のイーグルスリードで前半終了。

後半。なんと開始1分で、ブルースが一気の攻撃をかけてトライ。ブルースの応援団席では大漁旗が翻り、10対10の同点とされてしまう。
ここから前半同様の一進一退の攻防となるが、18分に橋野皓介がトライで15対10と再びリード。そして、前半に怪我をしたらしいトエアバと交替していたカラム=ブルースが、「ゴーゴーブルース!」の相手側の応援を自分の力としたか、華麗な足捌きを見せて相手を翻弄。ゴール前で受けたボールを軽く蹴ったかに見えたが、ゆっくりと放物線を描いてゴールを越えて、今期2本目のドロップゴール!18対10と差を広げた。外国人枠の関係で出番が少なくなっているカラム=ブルースだが、出てきさえすれば先期以上に見事な動きを見せてくれている。
さらに、37分には和田拓がライン際を快走してのトライで23対10。このままノーサイドとなり、イーグルスは今季3勝目を挙げた。

マンオブザマッチは、前半10点をたたき出した三友良平。副賞は宗像産のイカ!

勝利チームの副賞として、鐘崎産ブリ3本と米60kgが宗像市長から贈られた。
« イーグルスは西高東低 | トップページ | 風雪!ポカリスエットの戦い »
「ラグビー」カテゴリの記事
- 君子豹変(2015.12.03)
- 維新電信(2015.11.24)
- 惜しい敗戦、いろいろ期待(2015.11.16)
- 対リコーは2年連続1勝2敗(2015.10.04)
- あの思い出の場所へ(2015.09.16)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント