仙台はイーグルスの本拠地です

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスは、ラグビートップリーグでキヤノンイーグルスの２期先輩に当たる。

2009～2010年シーズンにトップイーストリーグとトップチャレンジを全勝で制して昇格。2010～2011年は4勝9敗（勝ち点24）の12位で入替戦に回ったものの、勝利で残留。2011～2012年は5勝7敗1分（勝ち点30）で9位となり、日本選手権出場をかけたワイルドカードトーナメントまであと1歩となった。そして今期は第2節のパナソニックワイルドナイツを初め、3勝2敗（勝ち点13）で8位につけている。毎期着々と力をつけている、ある意味イーグルスのお手本ともいえるチームである。

イーグルスはシャイニングアークスと公式戦で2度対戦している。1回目は強化初年度の2009～2010年のトップイーストで7対36、2度目は2010～2011年の入替戦で19対31と、いずれも苦杯を喫している。

そのシャイニングアークスにして、トップリーグで連勝は今期の第4・5節が初めてだというから、トップリーグの壁は厚い。その連勝を昇格初年度のイーグルスが達成するのか、シャイニングアークスがさらに連勝を伸ばすのか、10月14日（日）のユアテックスタジアム仙台は、楽しみな対戦である。

ということで、先週に続く東北新幹線、今回は「やまびこ」で仙台を目指すことにした。

仙台からは地下鉄で17分、終点の泉中央駅で降りる。昔の泉市ですな。泉中央駅に着く直前、右手すぐ横にスタジアムが見え、イーグルスの真っ赤なテントも目に入る。駅からはペデストリアンデッキを右へ進むと、真正面にスタジアムが見える。こういう流れはいいなあ。思わず小走りしたくなります。

ユアテックスタジアム仙台。略称「ユアスタ」。楽天ゴールデンイーグルスの本拠地クリネックススタジアム宮城とちょっと似ているが、「ス」の数が異なる。ところでユアテックって何だ？と思ったら、東北電力グループの電気工事等を行う会社だそうです。ちなみにこの石像は、サッカーベガルタ仙台のベガッ太君。

ファンクラブ楊入場券は、前節からイーグルス専用のものになっている。各チームそれぞれに用意されているそうで、いろんなファンクラブに入っていて集めている人もいるんだとか。

試合後に抽選会がある。商品は、両チームのサイン入りジャージ、サインボール、サンマ、魚の切り身、農産物、米。

東西両側に飲食物の売店があり、玉こんとオムカレーを買って昼食。玉こんをラグビーボール形にすればいいのに。

芝生はところどころはげているものの、きれいで見やすいスタジアム。定員19694名。この日の有料入場者は、3168名でした。

シャイニングアークスのマスコットが２人（2匹？2体？2頭？）来ていたためか、宮城県ラグビー協会のみやびーはイーグルス側で参加。先週はその挨拶に来ていたのかな？

試合開始早々、相手にトライを許し0対7。上はその後のスクラムだが、うまく合わないのか何度も何度もやり直し。ようやく合った後にイーグルスが攻め込み、相手が反則からペナルティゴールを決めて3対7となる。そこからはお互いの攻防。イーグルスはモールで押し込む場面を何度も見せるが、得点にはつなげられず。しかし、前半終了が近づいた34分、カラム=ブルースの効果的なキックパスから清水直志がトライを決め、10対7と逆転！ブルースの軽快な動きはすばらしく、PGで同点とされた後の39分には、シャイニングアークスの多くの選手を相手にジグザグに動き回り、自らのトライで17対7で前半を終えた。

しかし後半、昨年のワールドカップでサモア代表だったアレサナ=ツイランギに、トライされてしまう。ここまではうまく２人がかり、3人がかりで動きを止めていたのだが、ゴール近くでマークが薄くなった所にボールが渡ってしまった。コンバージョンはポストにあたりながらも成功し、17対17の同点となった。

素人目には大きな力の差は感じられないが、シャイニングアークスの方が相手の隙をうまく活用している印象。その後2トライを加えられて、17対31。初登場となったニュージーランド代表アイザイア=トエアバも、素早い動きと鋭いパスを見せてくれたが、得点にはつながらず。終了間際の猛攻は、もう少しでトライというところまで行ったのだが、相手にボールを蹴りだされて試合終了となった。

次節は、親会社的には最も力が入っているであろうリコーブラックラムズ戦。今期は4連敗で始まったが、ここ2試合は連勝しているラグビーの古豪だが、ぜひ一泡吹かせてもらいたいものだ。