黒き羊

リコーという会社の名前を知ったのは、小学校2年の時である。大阪万博のパビリオンのひとつに「リコー館」なるものがあり、黄色い球体の載ったふしぎな形の建物だった(こちらの9番に写真がありました。懐かしいー)。
次に意識したのは、小学校高学年あたりから新聞の運動面に興味を持ち始めた頃。毎年正月になると「今年は運動面を全部読もう」と決意するのだが、1月にやっていたのはスキー・スケートを除けばラグビー程度。そのラグビーの記事の中で目につくのが、何の会社なのか想像もつかない「リコー」という名前。当時は会社名と言えば「○○製作所」とか「○○紡績」だったのに、片仮名3文字というのは異彩を放っていた。
というぐらい、長い歴史を持つリコーブラックラムズ。なんと同好会として発足したのは1953年なので今年で59年。日本一に2度輝き、トップリーグ創設以来、10年間所属し続けている古豪である。
そして、1980年に創部され、トップリーグ1年目のキヤノンイーグルス。昨期7位、今期はここまで勝ち点で並んでいるブラックラムズに勝ぐらいでなければ、下位に沈んでしまうことになる。ということで、第7節の10月21日(日)ニッパツ三ツ沢球技場に行った。

三ツ沢球技場は、去年に続き2度目。前回はバックスタンド最前列の柵にもたれかかって観戦したが、今年は親会社通しの関係もあって、かなりの混雑になりそうだ。実際、開場時間30分前の11時には、既に列ができ始めていた。

前回は最前列だったが、今回はバックスタンド最後列に着席。先週のユアテックスタジアム仙台と違って、芝生が青々としており、小春日和というか小夏日和の太陽によく映えていた。その太陽だが、試合中はバックスタンドから見て左、即ち右側に陣取る選手の真正面になりそうだ。

売店で神奈川県寒川町の名物「さむかわ棒コロ」(350円)を購入。すてきな縁につながるらしいです。

神奈川県内13のラグビーチームに所属する小学2年生による前座試合。イーグルス和田拓キャプテンが所属していた海老名ラグビースクールも出場しています。スクラムはないけれど、タックルやトライは結構見ごたえあり。

試合は、前半10分、イーグルスがゴール前まで攻め込んだところ、ほぼ中央でボールを持ったカラム=ブルースがどうするのかと思ったらドロップゴールで3点先制。一瞬の相手の隙を突いた判断で、前試合からの好調を維持している模様。
ペナルティゴールで同点とされるも、前半22分に初先発のアイザイア=トエアバと和田拓が快走し、トライを決めて10対3。しかし、37分にブラックラムズのトライで、10対10の同点で前半終了。ブラックラムズが若干優勢に見えるが、イーグルスも果敢なタックルで相手の前進を止め、失点を防いでいた。

後半は開始直後に今日2本目のPGを入れられて10対13となるが、8分には連続攻撃から再び和田拓がトライで17対13と逆転!
ところが、11分に攻め込まれたところで反則を犯してしまい、ゴールラインぎりぎりのラインアウトからブラックラムズがモールで押し込みトライ。ゴールは外れて17対18にとどまったものの、勢いづいたブラックラムズは18分にもトライで17対23。まだ、1トライ・1ゴールで逆転できる圏内だったが、28分・39分にもトライをされて万事休す。最後、必死にボールをつないで一矢を報いようとしたイーグルスだが、最後にノックオンでノーサイド。
前回同様、いったんはリードをしたイーグルスだが、その後は相手の底力を見せられての逆転負けとなり、順位はブラックラムズと入れ替わって10位に後退。次節は10月27日(土)に5勝2敗と好調のヤマハ発動機ジュビロ戦。そこからは1か月試合が空くので、気持のいい試合を見せてほしいものだ。


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コメント
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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
投稿: 職務経歴書の見本 | 2013.03.07 15:53