イーグルス、強豪に肉薄し勝ち点１！

2012年 9月 7日（金）

トップリーグ昇格初戦で、見事勝利を収めたキヤノンイーグルスは、9月の残り3を秩父宮ラグビー場で戦うことになっている。対戦相手は昨期リーグ戦2位の東芝ブレイブルーパス、6位の神戸製鋼コベルコスティーラーズ、そして1位のサントリーサンゴリアスと強豪揃い。勝ち負けはともかく、どういう戦い方をしてくれるかが注目されるところ。ということで、第2節のブレイブルーパス戦を観戦してきた。

金曜日夜の試合、しかも隣の神宮球場ではスワローズ対ジャイアンツの試合が行われるとあって、外苑前駅からの道路はかなり混雑しそうだ。と思って、早めに秩父宮へ向かったのだが、想像していたほどではなかった。先週ファンクラブの会員証が届いたので、テントで入場券と応援用のタオル・小旗を受け取る。ちなみに、イーグルスのテントは写真の左にもあって3連だったが、ブレイブルーパスは1つだけだった。

トップリーグ10周年ということだからか、過去の優勝チームが掲げられているが、なんと9期中5期がブレイブルーパスである。ブレイブルーパスの試合は、昨年盛岡南公園球技場でＮＴＴドコモレッドハリケーンズ戦を73対7で下した試合を観戦している。両チームの選手の体の大きさや、動きの速さに「やっぱりトップリーグは違う…」と痛感したことを思い出す。

イーグルスの出場選手は、先発と控えの入れ替えはあるものの、22人は同じ。カラム=ブルースをスタンドオフで先発させ、橋野皓介がフルバックに、和田拓が右ウイングに回った。フォワードは、ロックを左右入れ替えている。

バックスタンドほぼ中央の上の方に席を取る。ちょうど神宮球場のスコアボードがよく見え、選手はボールは見えないものの、試合経過はよくわかる。

グラウンドをみるとこんな感じ。シーズン当初とあって、芝生がきれいです。

バックスタンドの中央部がほぼ満席になって、19時30分キックオフ。試合を通じてブレイブルーパスが優勢な時間が多かったが、イーグルスはよく守っていた。ボールを持たれても確実にタックルで相手の動きを止め、抜かれることがない。フォワードが強いと聞くブレイブルーパスだが、そのあたりも違いはあまり感じられなかった。

それでも前半16分、トライを決められてしまう。と、まさにそのタイミングで、神宮球場からは花火が…。ブレイブルーパスのデイビッド=ヒルは、この花火の音の中で難しい位置からのゴールを見事に決める。練習の時から見ていたが、ゴールに向かって一直線に飛んでいく速度のある彼のゴールには安定感があった。昨期の記録を見ると、成功率が特別に高いようには思えないが（どの程度が水準なのか知らないけど）、この日は特に調子がよかったのだろうか。

左がブレイブルーパス、右がイーグルスの応援。どちらも赤系。ブレイブルーパスの方は最上段に何本かの旗があるだけで、特に応援の指示等はされていない模様。このあたりは伝統あるチームの貫録でしょうか。前半にトライをした大居広樹選手が「歓声がスゴくてグラウンド内の指示が聞こえませんでした」（ラグカフェ編集部の取材メモ）と言っていたそうだし、私も含め観戦する側はトップリーグレベルには及んでいないようだ（こういう指摘もあります）。

前半はトライ2本で0対14とされた後、前述の大居のトライで7対14。しかし、その直後にトライを返され7対21で終了。

後半は三友良平がトライを決め、ゴールは失敗するも、その後のペナルティゴールで15対21の6点差。残り20分弱。「トライ1つで逆転だ！」なんて話していたら、前席にいたラグビー通の2人組のおっちゃんに「東芝の力を考えると、そんなことはあり得ない」と言われたけど、あわやトライというところまで攻め込む場面もあり、大いに盛り上がった。

残念ながら、おっちゃんの言う通りにはなったが、後半だけみると7対0と東芝を完封し、負けても7点差以内ということで勝ち点1を得て、合計勝ち点は6となった。

第3節は9月15日（土）の神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦（秩父宮ラグビー場）。おっちゃんによると、「今年のスティーラーズは違う」そうで、またイーグルスの戦いが注目されそうだ。