相撲教習所で勉強

大相撲一月場所初日の前日である7日に、両国国技館内の相撲教習所で「相撲寺子屋」なるものが開催されることを、日本相撲協会のツイッターで知り、行って来た。

開始は11時からということで、国技館に到着したのは10時30分頃。正面玄関のところに人だかりがしているので何かと思ったら、明日の初日に披露される先々場所と先場所の優勝額が並んでいた。共に白鵬で、これで日本人力士の優勝額の掲示は無くなることになる。

館内に入っても「相撲寺子屋」の案内はないが、場内には一般の人や報道関係者らしき人がかなりいる。後で気づいたが、10時から初日前日の「土俵祭」が行われ、その後片付けと初日への最終準備が行われているのだった。上の写真は、土俵を突き固めているところ。

場内放送の席では、数人の行司さんが音の確認。もっとも、行司装束ではなく、みんな黒っぽいスーツ姿だったので、声から行司さんだと推測しただけですが。

取り組みの電光掲示板も設定途中。
本場所中には見られないものを楽しみながら場内を歩きまわっているうちに、「相撲寺子屋」と書かれた矢印をもった人が現れたので、相撲教習所へ移動。定員100人分の椅子が並んでおり、真ん中あたりの席に座る。

開始前の様子。右に立っている青いジャンバーの人が、本日の講師である大山親方(元前頭大飛)。黒板の真ん中に「左右」という習字が貼られていますが…

横綱白鵬が、相撲教習所に入って初めて書いたものだとのこと。初めての漢字にしては、かなりうまいのでは。

定刻より早く講義開始。冒頭、昨年の不祥事に対するお詫びと、今後に対する協会としての決意が語られた。また、今場所期待の力士として、新入幕千代の国の名前が挙げられた。
本日は「ちょんまげの巻」とのことだったが、まずは横綱土俵入りの「露払い」の意味について説明がある。元々は蹴鞠から出た言葉で、蹴鞠を行う場の四隅に建てられた木(松・桜・楓・柳)に鞠が飛んだ時に露が散らないよう、競技前に露を払っておく役割だったとのこと。
実は中学・高校時代は雑誌「相撲」を定期購読して熟読しており、それなりに相撲の歴史については知識があるつもりだったが、このことは全く知らなかったので大いに感心。

本題は、スライドを使って行われる。スライドはスタッフが作成したもので、大山親方もこの場で初めて見るとのこと。親方の似顔絵と、協会の公式キャラクター「ひよの山」が随所に出てくる。
「ちょんまげの巻」ということで、力士がなぜ髷を結っているのかや、ちょんまげと大銀杏にまつわる話。今の力士のちょんまげは、はけ先を右に曲げるのが主流だが、これは横綱常の花が額にできたおできを隠すために曲げたのが、他の力士に流行したのが始まりとのこと。
それにしても、大山親方の話は大変わかりやすい。

特別ゲストとして、一等床山の床弓さんが登場。白鵬をモデルにして、大銀杏の結い方を説明する。道具のうち、まげ棒(千枚通しのようなもの)は、リヤカーや自転車の車輪のスポークをグラインダで削って自作するとか、いろいろ知らない話が出てくる。大山親方の、結われる立場からの補足もおもしろかった。

講義の途中で太鼓の音が聞こえてきて、ふれ太鼓の一行がやってきた。土俵祭の後、呼び出しさん達が初日の取り組みを触れて回るもの。「○○には△△じゃぞーえ」と、独読の口調で取り組みが読み上げられるが、これも初めて見た。相撲部屋が各地に散っているので、自動車で回る組もあるとのこと。

最後に、ちょんまげを扱った「ハヤシ」を習い、全員で合唱。

おまけ(?)で、明日から発売される「ハッキヨイ!大相撲 ひよの山かぞえ歌」の映像が、1番から10番まで通しで流される。写真は1番を歌う二所ノ関親方(元関脇金剛)。10番担当の三保ヶ関親方(元大関増位山)もうまさが飛びぬけていました。
さらに、「ひよの山」の作者の方も飛び入りで登場。この曲にもかかわったとのことで、大山親方からいろいろインタビューを受けていました。

お土産として、全員に元結を1本ずつ。和紙をより合わせたものだそうだが、思っていたより細く、しっかりとしていた。

初めて知った「相撲寺子屋」だが、基本的に東京場所初日の前日に行われており、今回で10回目だとのこと。楽しかったので、できれば次回も参加したい。

[写真:2012年 1月 7日]
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