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2011.02.19

頂点の手前に

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キヤノンイーグルスがトップリーグを目指しているのなら、観る側もそれについていかなければならない。ということで、ラグビーに詳しい知人(は)氏に誘っていただいて、日本選手権の準決勝を観戦してきました。(は)氏は元々鉄道旅行趣味の先輩で、いろいろと示唆を与えてくださる方であり、かつ落語趣味の先輩でもある。つまり、私の趣味のかなりの部分の先達であるのだ。「先達はあらまほしき事なり」と兼好法師も言っております。

試合はトップリーグ優勝の三洋電機ワイルドナイツとトップリーグのリーグ戦1位(最終順位3位)の東芝ブレイブ・ルーパス

 

 

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4年連続6回目の出場となるワイルドナイツは、トップリーグ優勝でシードされているので、今大会最初の試合。日本選手権は第45~47回と3連覇中である。

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9年連続13回目の出場であるブレイブ・ルーパスは1回戦でNECグリーンロケッツを21対10、2回戦で帝京大学を43対10で下して、準決勝に駒を進めてきた。ワイルドナイツ3連覇の前の日本選手権では、ブレイブ・ルーパスが2連覇(第43回はNECグリーンロケッツとの2チーム優勝)、即ちここ5年の日本選手権は、両チームのいずれかが優勝しているのである。

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前半はブレイブ・ルーパス優勢。常に攻め続けるも、なかなか得点が入らなかったが、17分についにトライ。さらに22分、28分とトライを重ねて21点。一方、ワイルドナイツはペナルティゴール3本で9点を返しただけ。3本目は終了直前で、ようやく12点差として後半に望みをつないだ。

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後半は、前半最後でイエローカードを受けたブレイブ・ルーパスのSOデイビッド=ヒル選手が10分間退場。この間に何とかしたいワイルドナイツだったが、実際にはブレイブ・ルーパス優勢。しかし、ヒル選手が戻る直前の7分にトライを決めると、一気に流れが変わった。10分のトライで同点。このまま同点に終わると、トライ数でブレイブ・ルーパスの勝ちとなるところだったが、23分に北川智規選手が、自陣ゴール間際でブレイブ・ルーパスのパスを取り、ピッチの端から端までを一気に走り抜いてトライして逆転。さらに、ワイルドナイツは34分にもトライを加えてブレイブ・ルーパスを突き放し、結局後半は1点も与えることなく、33対21で決勝進出を決めた。

敗れたブレイブ・ルーパスだが、後半40分のラッパが鳴ってから粘る粘る。元々相手ゴール前で攻め込んでいたのだが、反則をしたり相手にボールが渡れば終わりになってしまうところ、何とかボールをつないでいた。最後は蹴り上げたボールを相手に取られて出されてしまいノーサイドとなったが、こういうところがトップリーグのプレーなのだろう。

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目立っていたのは、ワイルドナイツのフッカー堀江翔太選手。彼の出身である島本高校は、私が行くかもしれなかった高校なのでちょっと親近感を持って見ていたのだが、この体で脚も結構速いし、動きが機敏。ちなみに、背番号の上の文字は、ワイルドナイツ(白いジャージ)が「eneloop」、ブレイブ・ルーパス(水色のジャージ)が「dynabook」。

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知らなかったのだが、TMO(TV Match Official)、要するにビデオ判定がある。相撲や野球と違うのは、判定用のビデオが、場内のモニタに映し出されること。トライかどうかの判断で、いくつかの角度からの映像が出された。実は3回あったのだが、いずれもブレイブ・ルーパスの攻撃の時で、すべてトライとは認められなかった。この内の1つでもトライになっていれば、試合の結果は変わっていただろうなあ。

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先週はかなり剥げていた芝(ここの2枚目の写真参照)が、ある程度補修されていた。

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