アリシのいた時間
前回、キヤノンイーグルスのトップイースト11試合で、アリシ=トゥプアイレイ選手がチーム最多の14トライを挙げたことを書いたが、見ていると、アリシ選手が自分でトライをする以外にも、ゴール近くまでボールを持って行って、最後に他の選手にパスしてその選手がトライ、という場面も少なくない。また、なにしろトップイースト唯一の現役(リポビタンDチャレンジ2010に選ばれた)日本代表なので、他チームの選手からも相当マークされているはずで、そのおかげで他の選手が動きやすくなっている、というのもあるだろう。
その「アリシ効果」を表せないかと、アリシ選手が出場している時間と、出場していない時間のトライ数をしらべてみた。
| 出場 (分) | トライ | 不在 (分) | トライ | ||
| 1 | 横河武蔵野アトラスターズ | 0 | 0 | 80 | 3 |
| 2 | 栗田工業ラグビー部 | 32 | 4 | 48 | 3 |
| 3 | 東京ガスラグビー部 | 80 | 4 | 0 | 0 |
| 4 | 日本航空JAL WINGS | 80 | 11 | 0 | 0 |
| 5 | 三菱重工相模原ダイナボアーズ | 40 | 4 | 40 | 1 |
| 6 | 秋田ノーザンブレッツ | 17 | 3 | 63 | 9 |
| 7 | サントリーフーズサンデルフィス | 0 | 0 | 80 | 9 |
| 8 | セコムラガッツ | 17 | 4 | 63 | 4 |
| 9 | 日野自動車レッド ドルフィンズ | 80 | 14 | 0 | 0 |
| 10 | 釜石シーウェイブス | 35 | 3 | 45 | 4 |
| 11 | 日本IBMビッグブルー | 80 | 12 | 0 | 0 |
| 合計 | 461 | 59 | 419 | 33 |
インジュアリータイム(ロスタイム)は考慮していない(公式記録に試合時間がない)ので正確ではないが、時間をトライ数で割ると、
アリシ出場 7.8分
アリシ不在 12.7分
となる。つまり、アリシ選手が出ていると7.8分に1つのトライが取れているが、不在の時は12.7分かかっているということになる。試合時間の80分をこの時間で割ると、出場10.2、不在6.3となり、もちろん単純に比較はできないものの、アリシ選手が出場している時間は、出ていない時より1.6倍トライを取っている、という見方もできるのかもしれない。
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