トップチャレンジにはどこが出る?(トップイースト編)
ラグビーのトップウエストA・トップキュウシュウAでは、トップリーグへの昇格をかけた「トップチャレンジ」に進出できる1・2位がほぼ確定、という記事を書いたが、トップイーストはかなり混戦状態で、12チーム中7チームに可能性がある。残り3試合、どのような成績であればトップチャレンジに進出できるのかを、チームごとに考えてみた。
第8節終了時点での順位と勝ち点は下表の通り。
| 順位 | 勝ち点 | |
| 1 | キヤノンイーグルス | 39 |
| 2 | 東京ガスラグビー部 | 34 |
| 3 | 釜石シーウェイブス | 33 |
| 4 | 三菱重工相模原ダイナボアーズ | 31 |
| 5 | 横河武蔵野アトラスターズ | 30 |
| 6 | 栗田工業ラグビー部 | 28 |
| 7 | 日本IBMビッグブルー | 20 |
| 8 | 日野自動車レッドドルフィンズ | 11 |
| 9 | 秋田ノーザンブレッツ | 7 |
| 10 | サントリーフーズサンデルフィス | 5 |
| 11 | セコムラガッツ | 4 |
| 12 | JAL WINGS | 0 |
■1位 キヤノンイーグルス
残る対戦は11月20日日野自動車レッドドルフィンズ(8位)、12月 5日釜石シーウェイブス(3位)、12月12日日本IBMビッグブルー(7位)。
前にも書いたとおり、優勝へのマジックナンバーは11(勝ち点)。勝ち点10でも東京ガスラグビー部以外は上回るので、トップチャレンジに進出することができる。
■2位 東京ガスラグビー部
残る対戦は11月20日日本IBMビッグブルー(7位)、12月 5日横河武蔵野アトラスターズ(5位)、12月12日釜石シーウェイブス(3位)。
直接対決のない三菱重工相模原ダイナボアーズ(4位)とは勝ち点3差なので、あと勝ち点13で上回れる。アトラスターズとは4差あるので、仮に敗れても勝ち点2を取ればよい。問題は最終戦のシーウェイブス。勝ち点1差なので、負けると逆転される可能性がある。
要するに3連勝、そのうち最低1試合は勝ち点5を挙げれば、自力でトップチャレンジ進出だ。
■3位 釜石シーウェイブス
残る対戦は11月21日横河武蔵野アトラスターズ(5位)、12月 5日キヤノンイーグルス(1位)、12月12日東京ガスラグビー部(2位)。
ここのところ2連敗を喫し、残る3試合も5連勝と波に乗るアトラスターズと上位2チームで厳しいが、逆に自力で何とかできるチャンスが残っているともいえる。簡単に言えば、3連勝すること。それで2位は確定するし、イーグルスの成績次第では優勝の可能性もある。逆に、21日のアトラスターズ戦で敗れてしまうと、数字的にはともかく2位以上は厳しくなると言えそうだ。
■4位 三菱重工相模原ダイナボアーズ
残る対戦は11月21日サントリーフーズサンデルフィス(10位)、12月 5日栗田工業ラグビー部(6位)、12月12日横河武蔵野アトラスターズ(5位)。
上位3チームとの対戦を終えているので(ちなみに1勝2敗)、自力での2位以上の可能性はなくなった。ただ、東京ガスとは勝ち点3、シーウェイブスとは勝ち点2の差なので、この2チームがともに1敗ずつするようだと、望みをつなぐことができる。特に、得失点差が東京ガスとは69、シーウェイブスとは132あるので、勝ち点で並びさえすれば上位になる可能性が大きい。
■5位 横河武蔵野アトラスターズ
残る対戦は11月21日釜石シーウェイブス(3位)、12月 5日東京ガスラグビー部(2位)、12月12日三菱重工相模原ダイナボアーズ(4位)。
昨年の優勝チームなので、最後は上位との対戦が続く。2位東京ガスとの勝ち点差が4なので、全試合トライ4以上で3連勝し、相手を勝ち点0に封じれば逆転で2位ということになる。開幕直後は1勝2敗と苦戦したものの、その後は5連勝中なので、この勢いを持続できればあながち無理な話ではないだろう。
■6位 栗田工業ラグビー部
残る対戦は11月21日セコムラガッツ(11位)、12月 5日三菱重工相模原ダイナボアーズ(4位)、12月12日サントリーフーズサンデルフィス(10位)。
上位との対戦がなく、2位東京ガスとの勝ち点差が6、即ち1試合では縮まらないので、実際にはトップチャレンジ進出は厳しい。下位相手に勝ち点を稼ぎ、順位を上げて来期に備えるということになるだろうか。
■7位 日本IBMビッグブルー
残る対戦は11月20日東京ガスラグビー部(2位)、12月 5日秋田ノーザンブレッツ(9位)、12月12日キヤノンイーグルス(1位)。
2位東京ガスとの勝ち点差は14なので、勝ち点5で3連勝して、上位が総崩れになれば…と思ったが、2位東京ガスと3位シーウェイブスの対戦が残っており、かつシーウェイブスとの勝ち点差は13ある。従って、東京ガスはもちろん、シーウェイブスが勝っても追いつくことはできず、引き分けでも東京ガスが勝ち点2を加えるので追いつけない。ということで、実は2位進出の可能性は断たれているのだった。
【まとめ】
東京ガス・シーウェイブス・アトラスターズのうち3連勝するチームがあれば、そこが2位になる可能性大(勝ち点の影響が出る可能性はあるが)。この3チームがすべて1敗(以上)すると、ダイナボアーズを交えた四つ巴(って日本語はあるのかな?)になり、勝ち点1が大きく順位を左右することになる。勝ち点が並んで得失点差勝負になるとダイナボアーズが有利。
イーグルスは2位に勝ち点5、即ち1試合分のリードがあるので優位は動かないが、1敗、さらには2敗すると大混戦ということになる。
ということで、第9節では11月21日12時から熊谷ラグビー場で行われるシーウェイブス対アトラスターズに注目。ここで敗れた方が、優勝はおろか、2位争いからも後退することになりそうだ。イーグルス・東京ガス・ダイナボアーズは確実に勝ち点5を得るのはもちろん、得失点差も稼いでおきたいところだ。
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