キヤノンイーグルスにマジック点灯【ラグビートップイーストリーグ第8節】
11月14日、ラグビートップイーストリーグの残り3試合が行われた。注目は、ともに前節に痛い敗戦を喫した同士である、前節2位の釜石シーウェイブスと同4位の三菱重工相模原ダイナボアーズの対戦。シーウェイブスが13対20(1トライ)で敗れて勝ち点1にとどまり、キヤノンイーグルスに優勝へのマジック11(勝ち点)が点灯した。いつもイーストリーグについて詳しく紹介しておられるブログ「0130の日記」によると、シーウェイブスは後半残り5分まで3点差でリードしていたものの、そこからダイナボアーズにトライ・ゴールとPGを決められて、逆転負けとなったとのことだ。
第8節の上位3チームの結果は下記の通り(順位は第7節終了時点のもの)。
1位 キヤノンイーグルス ○55-0● セコムラガッツ
2位 釜石シーウェイブス ●13-20○ 4位 三菱重工相模原ダイナボアーズ
3位 東京ガスラグビー部 ○57-0● サントリーフーズサンデルフィス
これにより、第8節終了時点での順位は
| 順位 | 勝ち点 | |
| 1 | キヤノンイーグルス | 39 |
| 2 | 東京ガスラグビー部 | 34 |
| 3 | 釜石シーウェイブス | 33 |
| 4 | 三菱重工相模原ダイナボアーズ | 31 |
| 5 | 横河武蔵野アトラスターズ | 30 |
| 6 | 栗田工業ラグビー部 | 28 |
| 7 | 日本IBMビッグブルー | 20 |
| 8 | 日野自動車レッドドルフィンズ | 11 |
| 9 | 秋田ノーザンブレッツ | 7 |
| 10 | サントリーフーズサンデルフィス | 5 |
| 11 | セコムラガッツ | 4 |
| 12 | JAL WINGS | 0 |
東京ガスがシーウェイブスと入れ替わって2位に浮上。レッドドルフィンズは今期2勝目をあげ、ノーザンブレッツに代わって8位となり、トップイースト残留に大きな1勝となった。アトラスターズは5連勝、栗田工業は3連勝。栗田工業に敗れたビックブルーは優勝の可能性がなくなった。
6位までで唯一イーグルスとの直接対決を残しているシーウェイブスだが、仮にその試合で勝ち点5(4トライ以上の勝利)をあげ、イーグルスを勝ち点0(3トライ以下で8点以上の差をつけられての敗戦)に抑えても、差は5しか縮まらない。従って、直接対決以外の2試合ででイーグルスが共に勝ち点5とすると追いつくことができない、即ち自力優勝が消滅したことになる。プロ野球では、この状態を「マジックナンバーが点灯した」という。
イーグルスは、残り3試合で勝ち点10をあげるとシーウェイブスを上回ることができるが、東京ガスには並ばれる可能性がある。勝ち点が並んだ場合の順位決定方法は、以前に書いた通り得失点差が最優先となるので、東京ガスが優勝となる可能性もある。従って、イーグルスのマジックナンバーは「11(勝ち点)」となる。
プロ野球のマジックナンバーは、勝てば1減り、対象チームが負けると1減るのが基本だが、ラグビーの場合か得た勝ち点の数が減り、対象チームが得た勝ち点を5から引いただけ減る、ということになるのでややこしい。即ち、第9節でイーグルスと東京ガスが共に勝ち点4だったとすると、(他チームを考慮しなければ)マジックナンバーは4+(5-4)=5減って6になる、ということである。
さて、得失点差・トライ数・ゴール数であるが、
| 順位 | チーム | 得点 | 失点 | 差 | トライ | ゴール |
| 1 | キヤノンイーグルス | 426 | 61 | 365 | 59 | 49 |
| 2 | 東京ガスラグビー部 | 355 | 104 | 251 | 54 | 35 |
| 3 | 釜石シーウェイブス | 311 | 123 | 188 | 45 | 31 |
| 4 | 三菱重工相模原ダイナボアーズ | 416 | 96 | 320 | 64 | 45 |
| 5 | 横河武蔵野アトラスターズ | 315 | 105 | 210 | 43 | 38 |
| 6 | 栗田工業ラグビー部 | 211 | 185 | 26 | 28 | 19 |
で、イーグルスは得失点差でも首位に立った。得点ではダイナボアーズと10しか差がないが、今回も完封で1試合平均7.6という失点の少なさが効いている。
第9節の対戦は
11月20日(土)
キヤノンイーグルス - 日野自動車レッドドルフィンズ
東京ガスラグビー部 - 日本IBMビッグブルー
11月21日(日)
釜石シーウェイブス - 横河武蔵野アトラスターズ
三菱重工相模原ダイナボアーズ – サントリーフーズサンデルフィス
栗田工業ラグビー部 – セコムラガッツ
秋田ノーザンブレッツ – JAL WINGS
厳しい相手との対戦が続くシーウェイブスだが、今節はアトラスターズと対戦。どちらも、トップチャレンジ進出のためには負けられない試合となる。2~6位の勝ち点差が縮まっているので、それぞれ勝ち点5を上げることと、どれだけ得失点差を積み重ねることができるかがポイントになりそうだ。
« 聖地に凱歌 | トップページ | トップチャレンジにはどこが出る? »
「ラグビー」カテゴリの記事
- 君子豹変(2015.12.03)
- 維新電信(2015.11.24)
- 惜しい敗戦、いろいろ期待(2015.11.16)
- 対リコーは2年連続1勝2敗(2015.10.04)
- あの思い出の場所へ(2015.09.16)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント