全勝対決!
2010年10月16日(土)
キヤノンイーグルスは10月 9日(土)に昨年「サヨナラ負け」を喫した日本航空JAL WINGSを78対7で下して4連勝。拓殖大学八王子キャンパスラグビー場で行われたこの試合も観戦したが、試合前から降っていた雨がさらに強くなり、最後はシャワーの中のようになっていた。風がなかったので、傘を差していれば濡れるのは膝から下程度で済んだのが幸いだったが、思い切って走り回れる選手達がうらやましかった(笑)。この試合、山路泰生選手は今季初先発。最後まで出場して、勝利に貢献した。
この時点で、三菱重工相模原ダイナボアーズ、釜石シーウェイブスが4連勝の勝ち点20で首位。イーグルスは勝ち点19の3位で、いよいよ第5節の全勝対決を迎えることになったのである。
試合が行われるのは、三菱重工相模原グラウンド。相模原は戦車やフォークリフトをを作っている汎用機・特機事業本部の事業所であり、かつての「軍都相模原」を彷彿させる存在であるが、なにしろ駅から遠い。直線距離だと最寄りは相模線南橋本駅になるようだが、会社やダイナボアーズの案内だと、横浜線橋本駅や相模原駅からタクシー15~20分となっている。神奈川中央交通のバス橋59系統(橋本駅南口-水郷田名)の葛輪あるいは工場入口停留所も使えそうだが、広い工場なのでバス停からラグビー場までは1km前後ありそうだし、簡単に行けるのかどうか…といろいろ調べていると、ダイナボアーズのサイトに「応援バス」の案内があった。
知人が予約したというので、恐る恐る「キヤノン側の応援ですが…」と断ってメールを送ると、「当日はダイナボアーズへの熱い声援をよろしくお願いいたします」と書かれた予約受付メールが返ってきた。バスは相模原駅12時30分発。乗り場もバスも、普段は通勤に使われているものだろう。三菱重工の寮や社宅の近くをまわって、約40分で到着した。
広々とした芝生の奥がグラウンドになっていて、その横ではラーメンや焼き鳥、飲み物等が販売されている。ダイナボアーズサイトにある試合案内のページを印刷して持っていくと、通常400円のラーメンが100円で食べられるということで食指が動いたが、千葉マリンスタジアム以外でマリーンズの試合を観戦する時、相手側のチームや選手に関する弁当を食べるとマリーンズが負ける、というジンクスがあることを思い出し、ぐっと我慢。いちおう様子だけ眺めに行くと、ダイナボアーズ選手の写真が描かれた看板の穴にボールを入れると何かもらえる、というゲームに子供達が行列していた。運営しているのは控えの選手のようで、こういう形で選手とファンが触れ合うのはいい。さすがは元トップリーグの歴史あるチームである。
イーグルスはフィジー代表トマシ=ソンゲタが6番で初登場。201cmの巨漢アルベルト=ファン=デン=ベルグと共に、外国人2人をフォワードに入れ、バックスのアリシ=トゥプアイレイとカラム=ブルースはリザーブになっている。ダイナボアーズは、さすが三菱重工のチームだけあって、フォワードの攻撃力が強いらしいので、それに対する策だろうか。
試合は、開始後数分でトライを決められるが、すぐに取り返して7対7。その後しばらくはお互いに攻め合う状況が続いていたが、前半の終盤に2トライされて7対19の劣勢で前半終了。さすがにダイナボアーズは強い。フォワードもそうだし、バックスがボールをうまく回して、どんどん前に出てくる。トライになったのは3回だが、その他にもゴールラインを越えながら、少しでも中央でトライしようとしてまわりこんだときにボールを落としてしまうという痛いミスもダイナボアーズにはあって、かなり攻められている印象だが、この我慢が後半生きることを期待しよう。
その後半にはアリシ=トゥプアイレイが登場。イーグルスはすぐにペナルティゴールで10対19と追い上げ、さらに数分後のアリシのトライで、流れが変わった。着実にトライができるようになり、さらに途中から入ったカラム=ブルースの確実なキックで、着々と得点を重ねていく。山路泰生選手も、大声援を受けながら登場。ダイナボアーズに1トライを許したものの、37対26。全勝対決を制し、5トライで勝ち点5を加え、明日の釜石シーウェイブス(JAL WING戦)の結果次第ではあるが、とりあえず暫定1位となったのである。
次戦は秋田八橋陸上競技場で、秋田ノーザンブレッツ戦。他の旅行の予定があり、見に行けないのが残念だ。
(試合経過はイーグルスのツイッターを参照させていただきました。)
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