チェーガンサムスン!
11月13日(日)
アジアカップ2005決勝戦(GAME7)千葉ロッテマリーンズ対サムスンライオンズ。
開場30分前の外野席入り口付近は人であふれかえっており、内野自由席入り口には長蛇の列ができている。
マリーンズの先発投手が渡辺俊介と予告されているので、サムスンの打撃投手も下手から投げているが、その低さは俊介の足元にも及ばない。いや、逆か。

始球式は張本勲。「アジアの張本」だから、決勝戦にふさわしい人選である。しつこいようだが日本シリーズ第1戦とは大違いだ。何しろ、野球界で「アジアの~」の称号を持つのは張本勲と李承燁だけですからね。
で、試合内容のほうは例によって他にお任せするが、特に守備力はマリーンズが1枚上手だと感じた(この日も2失策ではあったが)。そのあたりが、13安打3得点のサムスンと、6安打5得点のマリーンズの差につながっているのであろう。
さて、今日はサムスンを応援するつもりだったのだが、興農牛では配られていた応援用の風船が、もらえなかった。どうやら日本サムスンの関係者に、風船とタオルが配られていたらしい。強引にもらっていた人もいましたけど。
ということで、関係者(?)が陣取る一角の本塁寄りに空席が多かったので、そこに移動して両チームを満遍なく応援することにする。これなら安打が出たら打者、三振だったら投手に拍手を送ればよいので、ストレスがたまらなくてよろしい。
応援用に舞台が作られていて、ここに応援団長(ちょっと古今亭菊朗さんに似ている)とチアガール4名が上がる。この大会のために作ったのかと思ったら、社会人野球では使われているようだ。
サムスンの攻撃になると「菊朗」が「みんな立って」という仕草をして応援開始。長い風船を2本使うのは興農牛と同じである。余談ですが「興農牛」は「若齢の未去勢牛」だそうです。この1週間ほど、急にアクセスが増えてるんだろうなぁ、このサイト。
閑話休題。応援は「チェーガン(最強)サムスン」「アンタ(安打)」「ナルリョボリョ(かっとばせ)」「Home run」「Fighting」「(選手名)」等。写真のようにカタカナで書かれたボードが掲げられるので日本人にも一緒に応援してもらおうということなのだろう。気が利いてるな、と感心していたら、「韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑」の著者室井昌也氏が急遽作成したものらしい(氏のウェブログ)。
ぬいぐるみは雌雄2体。特に雄の方はちょっと無愛想な感じで見ていて面白い。写真はもちろん雌の方だが、この体格で宙返りをする器用さも持ち合わせる。ただ、その時には頭をすっぽりはずしてしまい、しかも中から出てきた人間の頭は男のものだったような気が…。
チアガールによる踊りは3・5・7回の攻撃前にあり、その都度衣装が変わる。マリーンズのM☆splash!!も同じように3回踊るが(夢への翼・YMCA・We Love Marines)、衣装は変わりませんでした。
ほとんどが風船を使った応援だが、1回だけタオルが使われた。「チェーガンサムソン」とハングルで書かれたタオルを掲げたり…
まわしたりする。えぇ、マリーンズと一緒です。
一緒といえば三三七拍子もあったのには、ちょっと驚いた。発祥の地はどこなのだろう。
で、試合は8回を終わって5対1でマリーンズリード。9回表は小林雅英登板。4点差…となるとプレーオフ第2ステージ第3戦の記憶も生々しいところだが、その生々しさをえぐるように1死から朴錫珉PARK SOK-MIN・朴漢伊PARK HAN-Iの連続安打で1点、さらに金鐘勲KIM JONG-HOONが安打で1死1・2塁、三振をはさんで4番金翰秀KIM HAN-SOO安打で2点差と大いに盛り上がる。
が、最後は三振で試合終了。この時は完全に気持ちがサムスン側にあったので、天を仰いでいるうちに紙テープが投げ込まれていました。
ということで、このアジアシリーズ2005。予想以上に、といっては失礼かもしれないが、大いに盛り上がった。このことは根来泰周コミッショナーが今後の継続の必要性や、当面は日本で開催するものの数年後には他国でも開催したいといった、珍しくまっとうな発言をしていることでもわかる(読売新聞)。
ただ、今回の盛り上がりは日本代表がマリーンズだったことも大きいのではないか。これまでも日米野球や日韓野球を見たことがあるが、いずれも「親善試合」「花相撲」の色合いが濃く、観客数もさほど多くはなかった。とにかく今年のマリーンズは31年ぶりの優勝の勢いで「とにかく試合を見たい!」という気持ちがファンに強かったのではないだろうか。他の球団が代表になった時、これほどになるかなというのは少し疑問がある。
いずれにせよ日本での開催場所については、ぜひ福岡ドームを検討してほしい。日本人の集客力は落ちるが(日本代表がホークス以外なら)、他の3地域からは集まりやすいだろう。特に、韓国代表が釜山を本拠にするロッテジャイアンツなら、昼間試合の日帰り応援も可能になるぐらいだ。
筆者は3試合を見たが、総じていちばん面白かったのはサムソン対興農牛だ。率直に言って観客が少なかったおかげもあるのだが、のんびりと試合と両チームの応援を楽しむことができた。来年はできれば2試合やってほしい。そうすれば韓国側と台湾側で1試合ずつ応援することができる。もちろん中国の試合も見に行って、中国の応援をしたい。
あと、マリーンズの優勝にベニー=アグバヤニ、マット=フランコの外国人(非アジア人)選手の活躍が大きく貢献していることも、一考の余地があるかもしれない。特に中国人選手だけで構成されており、自力で劣ることは否めない中国から見ると、「ずっこいなぁ」ってことにもなりかねないような気がする。
とにかく、来年もこの4チームでやりたいですね、サムソン・興農・中国の皆さん!
開会式・閉会式司会の女性が、妙に金属的な声(わりと好きなんです)のイギリス語で「チーバ・ロッテ・マリーンズ」と言っていたのが印象に残ります。
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