そんなつもりじゃなかったのに
5年ほど前から千葉マリンスタジアムで野球を見るようになったのは、「すいている」ことが最大の理由であった。
優勝の可能性もなくなり、屋外球場で雨天中止が多いために予備日の試合が多く組まれ、暑さもさほど厳しくはない9・10月に、広々と席に座って試合を見てマリーンズの応援を見る、ということが楽しみだった。それなのに…
いつの間に、今季最大の観客数(28950人)なんて試合を見に行くようになってしまったのだろう。
変わったのは筆者だけではない。海浜幕張駅の発車音楽は「ウィ・ラブ・マリーンズ」(マリーンズの応援歌)になった。駅の構内にはマリーンズのポスターが目立ち、自動改札機の上にある液晶ディスプレイではマリーンズの試合のハイライトが流されている。みどりの窓口の横では内野自由席の当日券を販売している。
駅からマリンスタジアムまでの京成バスはマリーンズ塗装になった。これは今年のセパ交流戦の優勝賞金5000万円の半分を使って購入したもので、3種類あるらしい。
乗ってみると運転手はマリーンズのユニフォームを着ており、マリーンズのチアガール「M☆splash!!」の2名がいろんな案内や応援の練習なんかをやっている。マリーンズファン専用ではないので、応援のところで相手球団の名前を言う人がいたりするのだが、このあたりは笑いが起こる和気藹々。
球場前の広場は実に賑やか。ステージで演奏が行われ、いろんな模擬店が出ているのはすっかり定着。「ウィ・ラブ・マリーンズ」を音頭調にしたものを、浴衣のおばちゃんの指導で子供たちが踊っている。さらには鹿児島の台風やアメリカのハリケーン被害に対する募金が行われ、募金者にはボビー=バレンタイン監督がサインをしている。
それにしても今日は混んでました。内野席に入場する列も、開場時点では入り口のある2階に収まりきれず、階段を下りて1階までずっと延びている。
マリーンズとしては正念場となるホークス4連戦の初戦。4戦目の22日は千葉マリンスタジアムでの通常試合の(プレーオフ・日本シリーズを除く)最終戦となり、平日ながら1塁側は完売の席種も出ているが、さらに初芝清の引退が発表され、その日にセレモニーが行われることになったため、満員になることは間違いないだろう。
最初に書いたように筆者は初芝の全盛期は見ていないのだが、彼の細かなしぐさの面白さがマリーンズの試合に通うようになった大きな理由の1つである(もう1つは応援を見ること)。今年は特に、ベンチの中での試合を盛り上げようとしている動きに注目をしていた。
昨日・今日と試合前の守備練習をしていなかったし、「ベンチ入り選手」にはなっているものの姿が見当たらなかったので気になっていたのだが…。1試合も落とすことのできない現状では「引退試合」を設けることはできないだろうが、それは本人も望むところであろう。ぜひ「引退だけではない」胴上げをしてほしいものである。
[写真:2005年 9月 3・18・19日]
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